学資保険の選び方と注意点!元保険営業の私の考え
赤ちゃんができると考えずにはいられないのがお金の話。
お金貯めないと~という気持ちで学資保険も検討する方は多いのではないでしょうか?
という私も生まれてすぐに加入をしました!(^^)!
そんな私は実はもともと保険営業の仕事をしていましたので、今回はそんな私が考える学資保険の選び方と注意点をお伝えしたいと思います。
学資保険を検討している方のお役に立てればうれしいです♡
学資保険の選び方
学資保険って何?
そもそも学資保険って何?と疑問に思っている方もいるかもしれません。
学資保険とは、子どもの教育資金を準備するための貯蓄性の高い保険のことです。
これをかけておけば、子どもの進学の時や満期の時にお金を受け取ることができます。
払い込んだ保険料よりも多くの学資金を受け取ることができるような学資保険も、現在は多数販売されています。
学資保険って本当に必要?
学資保険がどういうものかわかっても、「貯蓄するならわざわざ保険でなくてもいいのでは?」と思う方もいると思います。
もちろんほかの金融商品であれば、学資保険よりも貯蓄性の高いものもあります。
そのため、ただお金を増やしたい、多少のリスクはかまわない、という方にはもしかしたら合わないかもしれません。
ただ、「リスクが少ないもので安定的に教育資金を準備したい、少しでも増えて返ってくるならうれしい」という方にはぴったりだと思います。
私がおすすめする理由を紹介します。
学資保険はリスクが低い
学資保険は契約時に受取額がほぼ保証されます。
リスクと言えば、保険会社がつぶれるとかそういったなかなか起こる可能性の低いリスクくらいです。
(ある程度の規模の会社を選ぶことは大事です)
そのため、放っておいてもお金を増やすことができると言えます。
放っておいてもお金を増やすことができる商品と言えば、預貯金ですが、預貯金よりも利率が良いものが今はたくさん出ています。
私自身は学資保険だけでなく、ほかの貯蓄性の高い保険商品も販売していましたが、同程度のリスクで学資保険ほど利率が良いものは他にはありません!
(利率が良い保険はほかにもありますが、元本保証がなかったり、為替リスクが伴ったりというものがほとんどです)
契約者が万が一の時も安心
また「保険」の良いところは、契約者がなくなったときには、以降の保険料の払い込みは不要で、学資金を受け取ることができる点です。
もしも親に何かがあったときでも、子どもに負担をかけずにすむ!という点が、教育費を保険で貯蓄するポイントと言えるのではないでしょうか。
このように、リスクを最大限抑え、かつ親の万一の際も安心して教育資金を準備できるという点が、ほかの金融商品にはない学資保険の魅力と言えます。
学資保険は返礼率で選べ!
では、学資保険はどのように選べばよいのでしょうか?
ズバリ私の回答は「返戻率」です!
返戻率とは、支払ったお金に対してどれだけのお金が戻ってくるかを表したものです。
例えば、100万払って100万戻ってきたら、返戻率は100%ですね。
90万しか戻ってこなかったら、90%。
110万戻ってくるなら、110%となります。
見てわかるように、少しでも多く増やしたいのであれば、返戻率が高い学資保険に加入したほうが断然お得ですよね!
がん保険や や医療保険などの貯蓄ではなく「保障」を目的とした保険の場合は、保障内容などを細かく吟味する必要もあります。
しかし学資保険のような「貯蓄」を目的にした保険については、「どれだけ増えるのか、どれだけ得なのか」を1番に考えればOKだと思います!
学資保険を選ぶ際の注意点
ただし、もちろん選ぶ際に注意してほしいこともあります。
オプションの付加はよく考えて!
学資保険の中には、「医療保障などがついたもの」「医療保障などをオプションとして付加できるもの」もあります。
これらを付加すると、学資金として受け取れるお金が、支払った保険料を下回る場合があるので、注意が必要です。
つまり、「払ったお金よりも受け取るお金の方が少なくなる」返戻率が100%未満となってしまうということですね。
もちろん子どもが長期で入院をした場合などを心配して、医療保障も一緒に付加することも選択肢の1つです。
しかし、「少しでもお金を増やしたい」という貯蓄目的で学資保険に入る場合は、付加しないことをお勧めします!
市町村で子どもの医療費に関しては、安く済むようにもなっているので、あえて民間の保険で医療費の備えをする必要は少ないのではないかと個人的には思います。
とはいえ、うまいこと言って営業をかけられる場合もあるので、ぜひ注意いただきたいと思います。
学資保険は「ドアノック商品」
保険営業ではもはや常識となっていますが、学資保険はあくまで「ドアノック商品」です。
「ドアノック商品」とは、この商品だけで見るとあまり利益にはならないが、新規のお客様を取り込むきっかけにするための商品のことです。
つまり、保険会社からすると、学資保険は学資保険単体を売る目的ではなく、学資保険販売を通じて追加で販売することが目的なわけです。
もう少し詳しく言うと、「学資保険だけではなく、本人(子どもの両親)の保障の見直しもしてもらおう」という魂胆があるわけですね。
子どもが生まれれば、親の保障も見直す必要がある場合が多いのも確かです。
保険でかけるべき保障額は自分に何かあったときに必要となる金額(必要保障額) によって異なります。
子どもが生まれれば、必然的に自分が何かあったときに必要となるお金の中に、子どものその後の生活費や教育資金も含まれるため、必要保障額が増えるのが一般的です。
まあこのような理論で、「今の保障額では足りていないので、増額しましょう!」とか「保障内容を見直しましょう!」という形で営業をかけられることは間違いないと思ってください。
返戻率の高さで有名なソニー生命さんも、医療保険はネット申し込みができるにもかかわらず、学資保険は対面販売になっています。
申し込みを対面で行わせることで、ほかの保険の提案も行うことができるということですね。
すでに加入済の保険会社の学資保険も検討を
学資保険が「ドアノック商品」であるという性質から、私は少し他社に比べて返戻率は劣るものの、すでに自分が加入している保険会社で学資保険を契約しました。
もちろん既加入の保険会社からも営業はかけられます!
保険の増額・保障の見直し云々で…。
ただもともと知った担当であれば断りやすいし、あまり売り込みに来たという嫌な感じはしない。
(これは担当にもよると思いますが…)
そして、もし新規の会社であれば、「今どんな保険に入っているんですか?内容を分かるものを見せてください!」
みたいなところからしつこく聞かれることが想定されます。
(私がしていたことですが…w)
まあ正直それはうっとうしいので、現在の加入状況がわかっているうえで提案に来てもらえた方が話は早いかなという結論に至りました。
もちろん私の場合はどちらにせよお断りするのですがが…
とにもかくにも、新規の売り込みが面倒くさい!という方は一度加入済の保険会社の返戻率を確認してみても良いのではないでしょうか?
もちろん、子どもが生まれたのに保険に入っていないとか、独身の時にちょろっとだけ入ったものをずっと続けているとかいう人は一度プロに見てもらって提案を受けた方が良いこともあります!
これまで真剣に保険のことを考えたことがないという人は、学資保険をきっかけにご自身や配偶者の保険のこともしっかりと考えてほしいとFPとしては思います!
賢く選んで教育費の準備に役立てよう!
今回は元保険営業の経験をもとに学資保険の選び方について自論を紹介させていただきました!
なんやかんや言いましたが、教育費は大学までと考えると莫大な金額になります。
絶対に準備しないといけないお金でもあるので、教育資金は教育資金用の貯蓄方法を準備することが大切だと思います。
学資保険自体は個人的にはとても良い商品だと思います!!
ぜひご自身に合った教育費の準備方法を検討してみてくださいね♪